“プリント基板”は、ハンダを使って電子部品の固定を行い、電気の流れを作るための主要部品の一つです。
電子機器の中を見ると分かるのですが、プリント基板には色々な電子部品が実装されており、プリント基板上にはシルクと言われているシンボル図が印刷されています。シルクは部品を実装する時や修理対応の際の目印になるもののことです。
電子部品の中には極性があり、極性を間違えてハンダ付けをしてしまうと通電が行われず、動作しない場合や故障に繋がる事もあります。
例えば、ICなどの場合には時計回りにピン配列があり、反対向きに取り付けてしまうと動作しません。そこで、シルク図をプリント基板に印刷しておけば、正しい向きでICを取り付ける事が出来るというわけです。
また、プリント基板に実装する電子部品はそれぞれにリファレンス番号と言われている英数字が付けられています。このリファレンス番号もプリント基板の製造のシルク図に印刷が行われており、回路図に記載されているリファレンス番号を見る事で、部品がどこについているのかを見つける事が出来、修理時の工数を削減する事に繋がります。
プリント基板の印刷の中には特殊なものもあります。例えば、印刷抵抗はその特殊印刷の一つであり、電子部品ではなく、プリント基板の製造のアートワーク上に直接付けられているものです。印刷抵抗は部品の実装が要らないと言うメリットがあり、電子機器の中にはこうした技術が使われている製品もあります。”