プリント基板の腐食の原因を解析する時の注意点|プリント基板、基板設計、部品内蔵基板、部品実装、PWB、プリント基板の「富士プリント」

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プリント基板の腐食の原因を解析する時の注意点

プリント基板に生じるトラブルの一つに腐食があります。腐食とは、金属材料が使用環境内にある物質と反応し、金属イオンや非金属の化合物となってダメージを与える現象を意味しています。
腐食は汚れ同様にプリント基板に起こりやすい現象でもあり、回路誤動作や故障などのトラブルの原因にも繋がります。プリント基板の腐食を避けるためには、テープを使って腐食生成物を採取しない、素手で触れない、安易に分解を行なわないなど、取り扱いに充分な注意が必要です。
金属製のプリント基板や電子部品にはメッキ処理が施されています。金属には様々な種類があり、空気に触れる事で酸化を生じさせ、錆と言う症状を発生させるものもあります。
錆はメッキ被膜なども貫通し、鉄成分がピットの周辺にまで広がる事もありますし、ニッケルメッキ電池用接点などは塩素や塩化物イオンによって損傷するなど、腐食の原因は様々です。
プリント基板のランド間の短絡箇所などには、見た目で分かるほどの変色が生じていることもあり、専用装置を使って観察を行った際にヒゲ状の生成物があり、分析を行うと、そこには硫黄成分が多く検出されるというケースもあります。
また、メッキ処理を施した表面というのは、亜鉛やナトリウム、塩素、硫黄などの物質が多く存在しており、表面処理液などの残留物により腐食が生じるというケースもあります。

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