部品実装はチップマウンターなどの実装機器を使う場合と手作業で実装する場合と二通りに分けられます。実装は部品を配置もしくは挿入するだけではなく、プリント基板の製造にハンダ付けを行う必要があります。
企業の中には部品実装をアウトソースするケースも多くなっていますが、アウトソースする事で工場内の設備の導入コストを抑える事が出来る、人件費を節約出来るなどのメリットがあります。
部品実装における見積もりは単に部品点数だけではなく、チップマウンターで実装する部品の数、手挿入で行う部品の数など細かな見積もりをする事が大切です。
また部品実装時には部品の取り付けミスなどを防止するため、実装後の検査も必要であり、見積もりの中には検査工数なども含まれています。部品実装後の検査は目視による検査とチェッカーを使う検査がありますが、目視による検査では拡大鏡を使うなどしてチップ部品がずれた形で実装されていないか、欠落している部品がないかなどを確認する必要があります。動作チェックが必要な場合には、チェックのための費用も見積もりが必要です。
つまり部品実装の見積もりというのは、プリント基板をそのまま電子機器に使う事が出来るまでの工数が記載される事になります。完成したプリント基板を使って製品を組み立て、必要な調整及び通電検査を行う事で電子機器は完成、出荷という形を取る事が出来ます。