わたしたちは日常生活の中で、様々な電子機器を使っています。
パソコンやプリンタ、テレビ、スマートフォンなどの電子機器は、電気回路図に基づき設計されたプリント基板の上に電子部品が実装され、機能を果たしているのです。
電子機器開発では、電子機器に対する要求が多くなり、それに伴ってプリント基板に対しての要求も多様化しています。
プリント基板には、様々な種類があって、電子機器の種類や使用環境、設置スペースなどによって、どの素材を使うかが決まります。素材は硬質のものがメインですが、柔らかい素材のものもあります。配線を片面のみに行うタイプや、裏と表に施すタイプ、基板を重ねて基板の間に回路を形成する多層基板など、様々なタイプがあります。最近は、多層基板やビルドアップ基板も主流となっています。ビルドアップ構造によって配線設計の自由度が高くなり、電子機器の小型化が可能になっています。
電子機器開発は世界中で競い合われていますが、日本は長年の電子機器開発で培ってきた高い技術力をもっており、海外の企業からも一目置かれています。
世界のプリント基板の製造メーカーを見渡すと、日本、中国、韓国、台湾のメーカーで、ほとんどのシェアを占めています。特に中国は、世界最大のプリント基板の生産国となっています。富士プリント工業でも中国に、子会社の富士電路科技(香港)有限公司と、現地法人の富士輝電路(深圳)有限公司、関連会社の四会富士電子科技有限公司があり、中国からアジア諸国、更には世界へと基板をお届けします。