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最も簡単なpwbの作り方

pwbとはprinted wiring boardの略で、プリント配線板またはプリント基板と呼ばれる電子デバイス部品です。電化製品の内部を見たことがあれば、電子部品を装着した緑色の板状の部品に気付いたでしょうか。これがpwbです。
pwbの作り方としては、まず母材を用意します。母材はガラスエポキシ樹脂の両面に銅箔が貼付けられていて、厚さは1.6mmのものが一般的です。最初に回路図からどのような部品を用いてpwb上に配列するか、そしてそれを意味のある回路にするための設計がなされます。そして回路はフィルムに印刷されます。
母材にはNC工作機でまず穴あけをします。次いで母材に化学銅メッキ処理を施し、穴の内部に銅の皮膜を形成し、表裏を電気的に繋げます。そして回路の作り方はフィルムを母材にあて、写真技術を用いて露光現像を行ない、エッチング処理を施して出来上がります。この段階で回路として必要な銅は残され、後は塩化第二銅で溶けてしまいます。
この状態では回路がむき出しのため、さらにレジストインクを塗布し、回路の保護とショートを避けるための絶縁を施します。次いでスクリーン印刷で文字情報や記号情報を記します。この段階でpwbはほぼ出来上がりです。
あとの工程は必要に応じて主に二通りに分かれます。ひとつはハンダ槽につけ込んで露出した回路部にハンダメッキを施し、外形切断・検査をして完了する方法。もうひとつはハンダメッキは施さずに外形切断・検査を行ない、フラックスを塗布して完了するという方法です。
さらに高密度になると、回路とその間隙を極限まで狭くしておいて、複数のpwbを積層して多層構造にするという場合もあります。pwbの作り方は以上ですが、実際にはこの後で細かな部品が多数実装され、顧客に納品されます。

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