多層基板の価格設定について|プリント基板、基板設計、部品内蔵基板、部品実装、PWB、プリント基板の「富士プリント」

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多層基板の価格設定について

プリント基板にはいくつもの層になっている多層基板があります。
多層基板は両面基板をプリプレグという接着剤のようなもので積層します。2つの両面基板を積層接着すれば4層、3つの両面基板を積層接着すれば6層というように、偶数層になります。
多層基板の価格設定は、基板の仕様が全く同じであれば、層数が増えるごとに価格は上がります。しかし、基板の仕様を変えることで、多層基板の価格を安く抑えることができます。多層基板の価格を安く抑えるには、注文数、スルーホール、パターン幅、パターン間隔、基板の材質などを考慮に入れる必要があります。
注文数が多くなれば、基板の単価は下がります。基板製造には初期費用がかかりますが、層数が増えれば増えるほど、初期費用は高くなるので、小口の注文では単価が上がります。注文数によって初期費用はほとんど変わらないので、つまり注文量が多ければ基板の単価は下がるということになります。
スルーホールは、最小ドリル径が大きく、穴数が少なく、貫通のみのスルーホールの構造にすると単価は安く抑えられます。パターン幅とパターン間隔は、最小パターン幅と最小パターン間隔を広くすれば単価は安く抑えられます。
基板の材質にはFR-4やCEM-3などがありますが、安い材質は耐久性が弱いなどのデメリットがあるので、それでも問題がなければ、安い材質を使用すると基板の単価も安く抑えられます。
多層基板では、少ない層で配線するか、基板単価を安く抑えられるようなスルーホール、パターン幅、パターン間隔にして配線するかなどの点が、価格を下げることに繋がります。これらを考慮するには基板設計のスキルも必要とされます。

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