プリント基板の製造の母材は普通、1メートル×1メートルまたは1.2メートル×1メートルであり、ここからワークサイズが切り出されます。プリント基板の製造の製品寸法は千差万別ですので、基板メーカーにおける作業が容易になるようワークサイズが設定されます。そして母材から何枚切り出されたワークサイズか、そしてワークサイズから何枚切り出された製品サイズなのか、で価格の目安が決まります。これが平米単価というもので、基板1点ごとに1平方メートルあたりいくらになるかが価格における議論の対象となります。
プリント基板の製造の平米単価は、基本的に発注者の側の論理と言って良いでしょう。発注者はこれを目安にプリント基板の製造単価の予算を決めますが、基板メーカーにとっては平米単価以上に重要な要素は沢山あります。化学銅メッキ・回路形成・レジスト印刷・文字印刷などは加工単位を平米単価で管理できますが、NC穴あけやNC外形加工などは製品によってコストは非常に大きく変化します。一律に平米単価で価格が決定されるというわけではないのです。