プリント基板の製造は電子機器を動作させる上で非常に重要なものです。様々な電子部品を効率的に動作させる為に部品を実装するとともに、機器を理想的な大きさにするためにも非常に重要な意味を持ちます。
プリント基板の製造においては部品間の配線をどの様に効率的に行うかが非常に重要となります。最近の電子部品はその信号が非常に繊細なため、配線の方法によっては誤動作が生じてしまいます。その為、プリント基板の製造の配線の仕方については充分に注意を払って行われるものですが、その中でも最も注意しなければならないのは電源パターンです。
電源パターンはその他の配線に比べ大きな電流が流れるため他の信号に対する干渉が非常に大きくなります。又、充分な太さを持っていないと電流が不足し、電圧の低下や変動を招くことになり、部品の動作自体にも大きな影響を及ぼします。
一般的にプリント基板の製造における電源パターンの引き方としては、出来るだけ信号の配線と離して引くことが重要と言えます。又、電源パターンはノイズが乗りやすいので、信号の配線とは決して平行にしないことが理想的な引き方です。プリント基板の製造の大きさや部品の配置の関係でどうしても電源パターンと平行に引かなければならないときには、間にアースのパターンを配線してノイズの干渉を防ぐなどの配慮が必要です。又、部品との距離を最短にしておくことも大切なポイントになります。